日本の思想と文化ゼミ(菊地 大樹)
思想と文化といっても、なんとなくボーっとしていて分かりにくいですね。いままで漠然と受け止めてきたものの解像度を上げていくためには、どうしたらいいでしょうか。
【3年生】
- どう学ぶか このゼミでは前近代、とくに古代中世の日本の思想と文化に関係する文献を囲み、担当教員と学生のみなさんが「ともに学ぶ」を合言葉にいっしょに考えていくスタイルを大事にしています。普段は教室で、また学期末には場を変えて懇親を深めながら、ともに学んでいきましょう。
- なにを学ぶか 具体的には漢文資料に取り組み、読解できる能力を身に着けていきます。このゼミでは、和風漢文で書かれたテキストを全員に割り当てて、順番に発表していただきます。まずは言葉の意味、人名、地名を調べてみます。各種の専門的な辞典や索引、ネット上のデータベースの使い方も学んでいきましょう。たとえば、下の『吾妻鏡』(国立公文書館所蔵)も、いまではネット上で自由に閲覧できます。

- 思想文化のむこう 思想文化の向こう側には、かならず同時代の歴史や社会の現実があります。このゼミでは、とくに前近代の歴史を同時に学んでいくことを重視しています。また、リアルな歴史を知るためには原本調査や博物館見学、フィールドワークも必須です。年に1回程度、ゼミ合宿を実施し、そのほかにも見学などを実施していきたいと思います。私自身は著書執筆のため、立山信仰の頂点、雄山神社(海抜3003m!)に登ってみました。
【4年生】
- ゼミ論文 1年間の学びを通じて、文献をベースに、そこから広がる様々な世界を意識できるようになったら、ゼミ論文のテーマを考え始めてください。3年生の終わりには、ひとりずつに論文構想を発表してもらいます。4年生になったら、さらに授業を通して学びを深めながら、だんだんゼミ論文に焦点を当てて、各自で調査研究を進めます。論文なんて、とても書けそうにないと感じる人がほとんどでしょう。しかし、このゼミで少しずつ身に着けてきた方法論が、必ずあなたを助けてくれます。仲間と議論し、教員と相談しながら、ゼミ論文を仕上げていきましょう。
- 最終目標 ゼミ論文は、ここでともに学んだあかしです。卒業した時に、なにか一つ、これが少し身についたかもしれない、と実感していただくことが大きな目標です。思想や伝統文化は、いつの時代にも誰かが受け止め、次の時代にバトンを渡すことで現代に伝えられてきました。数百年も昔の話したことのない人が語りかけてくる驚きと喜びを実感し、次の時代にバトンを渡す一翼を担ってください!

