Graduate


Interview


学生生活で学んだ「ひとつひとつに誠実に向き合う」という姿勢は、就職活動や就職後において非常に役に立ったと思っています。

西川 真理子さん

在学中について

多元文化論系ではどのようなことを学んでいましたか?

入学当時は中国史の勉強がしたかったので、多元文化論系に進むことに迷いはありませんでした。その後、たまたま受けた講義がきっかけで仏教美術史を志すようになりました。文化構想学部に美術史を学べるコースは無いと思っていたので、当時悩んだことを覚えています。その後、少しでも関連する学びができるところを、と進級先を考える中で、吉原浩人先生の助言もあって思想文化論ゼミを選択しました。

講義やゼミでは、研究や学習を進めるにあたっての基本的な文献調査の手法など、調べ物の基礎となる方法をみっちりと学びました。また、仏典等の様々な文献資料を丁寧に読み解くトレーニングを厳しくも暖かい雰囲気の中で学びました。漢字一文字から誠実に向きあって、著者や編者がそれを記した意義や背景を考えることは、仕事や研究だけでなく、日々の暮らしにおいても実は役に立っています。また、様々な授業の課題を通して、静かに図書館で本や自分自身と向き合う楽しみを知ることができたのも大きかったです。

多元文化論系は一見狭い領域に特化した論系と思われがちですが、蓋をあけてみれば様々な分野を研究する個性的な教授や先輩、後輩が多く在籍しており、自分自身の関心を広げたり、深めたりと、たいへん充実した学問生活を送ることができました。時には課題に追われて苦しい時もあったかもしれませんが、今となってはつらかったことはあまり覚えていません。
ここ数年思うのですが、最初に多元文化論系で学びをスタートしたことが、現在に至るまでの私自身の専門性に非常に活かされていることに気がつきました。また、大げさかもしれませんが、同時にアイデンティティの一角を占めているようにも感じています。

学部卒業時のゼミ飲み会で撮影
夜の宴会も学生時代の思い出

就職活動について

就職活動はいつ頃から、どのような方法で進めましたか?

大学院進学を早々に決めていたので学部生時代は就職活動を全くしていませんでした。博士後期課程まで進んだ途中で、博物館や美術館に絞って就職活動を開始しました。美術専門の学芸員は募集が不定期かつ少ないので、募集の出たところは、出たタイミングで日本全国場所を問わずに応募していました。

応募するにあたっては、当時は大学院の美術史学コースに在籍していたので、学芸員出身の先輩に履歴書や作文を添削していただいていました。

インターンには参加しましたか?

私の志望する分野ではあまりインターンの仕組みがなかったので参加していません。

ただ、博物館美術館でのアルバイトは随分やらせていただきました。

選考プロセスはどんな内容でしたか?

1次試験→2次試験・面接、というパターンを多く経験しました。1次試験では専門知識を問う記述式の問題の他、公立館ではいわゆる公務員試験の問題も出題されたので、公務員の友人にテキストを借りて直前に一夜漬けをして臨みました。

現在の仕事について

現在の仕事内容を教えてください。

採用以来、常設展示や展覧会の担当を主にしていました。現在の勤務館は組織としてかなり大きい方なので業務が細分化されており、最近の人事異動で初めて作品や資料の保存管理や貸し出しの担当になりました。以前は外に出て行くことが多かったのですが、現在は改めて資料や作品と向きあう時間を大切にしようと思っています。

展示解説のようす
力仕事(?)もしています

その企業(職業)を選んだ理由を教えてください。

仏教美術と一番関わることのできる仕事は何だろうと考えたとき、自然と学芸員という仕事に行き着きました。
単純に美術館で働く人へのあこがれもありました。狭き門だということは知っていたので、覚悟は必要でした。

私の就活お役立ちアイテム

就活ノートを作りました。

不定期で選考試験を受けていたので、そのたびに出た問題や聞かれた質問や思ったことをノートに殴り書きしていました。

あわせて、応募先に合わせた予想問題をその都度作って回答例を用意していました。

全くマメな方ではないのですが、これだけは頑張りました。

多元文化論系で学ぶ後輩へのメッセージ

私は多元文化論系まっしぐらで、大学院まで進学したのであまり参考になる部分はないかもしれませんが、学生生活で学んだ「ひとつひとつに誠実に向き合う」という姿勢は就職活動や就職後において非常に役に立ったと思っています。

学生生活から就職活動、就職してからも、色々な理由で不安に思ったり焦ったりすることがあると思いますが、そうした時こそ立ち止まって丁寧に進んでみるのが案外近道だったりします。

多元文化論系を選んだ人、消去法で進んだ人、気がついたら進んでいた人、様々な方がいると思いますが、上記のような姿勢は大なり小なり必ず身につきますので、自信を持って学生生活を楽しんでいただけたらと思います。

卒業生インタビュー

「学生時代にしておけばよかったことは?」
「就活のときに大事にしたことは?」
社会人として活躍する卒業生たちが、自身の経験や学び、後輩へのメッセージを語ってくれました。

田中 玲央磨さん

【学校法人智香寺学園 正智深谷高等学校】
人との出会いを大事にしてください。もしかしたら多元文化論系での出会いが一生涯のものとなるかもしれません。

中島 涼吾さん

【日本郵船株式会社】
多元文化論系は今すぐ使える(が直ぐに陳腐化するリスクがある)知識やスキルを身に付ける場所ではなく、1人の人間としての基礎能力を身に付ける、いわばリベラルアーツを学ぶための場所

西川 真理子さん

【埼玉県立歴史と民俗の博物館】
学生生活で学んだ「ひとつひとつに誠実に向き合う」という姿勢は就職活動や就職後において非常に役に立ったと思っています。

松本 咲さん

【全日本空輸株式会社】
在学中に培った発信力、背景を踏まえて相手の意見を聴く力、そしてプレゼン力は今も息づき、今後も磨き続けたい大切なスキルです。